あなたの好きな匂いを嗅ぐために必要なモノ

先日、廉価版のスタンドアローンVR機が発売されました。これまで、今度こそビッグウェーブが来る、と何度か言われていましたがイマイチ盛り上がりに欠けていた嫌いがありました。今回は結構本格的に流行るのではないかと思います。

Oculus Quest 2—完全ワイヤレスのオールインワンVRヘッドセット—64GB

 本ブログでもいくつか妄想していますが、近い将来、下記のブログのようにVRを使った本格的な体験をするムーブメントがやってくるはずです。

新型コロナ下で世界旅行を楽しむ方法

視覚・聴覚はすでにVRで再現可能ですが、触覚の再現もぼちぼち商品化されると思います。味覚は五感の中ではかなり鈍感なので、視覚・触覚でごまかせると思います。個人的に再現するのはかなり難しいと思っていた嗅覚について、こんな研究がされているようです。かいつまんで話すと、紅茶の品質を匂いで分類できた(リアルタイム)、というものです。

花の匂いを嗅ぐ猫

人間の嗅覚は他の動物に比べ鈍感とはいえ、分子レベルの判定を機械でするのは、だいぶ先になると思っていました。上記のような研究結果からすると、意外と嗅覚をVRで体験できるのもそんなに遠くないのかもしれません。

匂いのする分子が非常に多いので、全く同じ匂いを伝えるのは流石に無理と思いますが、擬似的にいくつかの種類の気体を混ぜてVR機器から発生させる、というのはどうでしょうか。各種匂いカートリッジとして、プリンタみたいに電気屋で販売されるのも、間近なのかもしれません。匂いというのは記憶に強く残りやすく、動物の行動を左右させるものであるので、強烈な臨場感の高いVRが出来上がるはずです。というか、そこまで行くと現実との違いを認識するのが、困難なレベルになると思います。

現実と空想を区別できる自信がありますか?