再生可能エネルギーの次に世の中を席捲するもの

カーボンニュートラルと言う言葉が使われています。主に自然の植物や生物由来の燃料によって発電したものをカーボンニュートラルと言っているようです。この考えは、空気中にあるCO2を、光合成によって有機物に変換された植物を使用する限りは、空気中の二酸化炭素は、増加も減少もしない、という意味です。

発電所

しかし、現在悪とされている石炭・石油や天然ガスも生物由来のものであり、食物連鎖を長いスパンで考えれば、こちらもカーボンニュートラルなわけです。
二酸化炭素は、炭素原子と酸素原子からなっています。酸素は人間にとって必要なもので、(一般的には)悪と捉えられていません。炭素にしても、ダイヤモンドは希少ですし、悪いイメージはないです。つまり、二酸化炭素という分子になった途端に、現代の社会では悪者になっているわけです。炭素原子も酸素原子も、地球(というか宇宙)にある量は一定な訳です(あくまで一般的な意味として)。
地球温暖化の原因は二酸化炭素増加によるもの、という考えは、個人的にはビジネスとして作られたもの、もしくは一部の人・団体の利益のために作られたもの、と思っています。まぁ、しがない一個人がその流れに逆らいようもない、ということは認識しておりますし、反論するつもりもございません。
話を戻しますが、二酸化炭素が、炭素と酸素に別れれば、誰も文句は無いわけです。
常々思うのですが、どんな植物にもできる光合成を、いざ人間がやろうとすると非常に難しいのです。それどころか、人間が常日頃行なっている、食べ物をエネルギーに変換し、脳や筋肉の活動に使っているという、エネルギー変換のシステムを再現することが、いかに難しいことか。男子一日の標準摂取カロリーがそのまま電力になったとすると、3kW時程度のものになります。これは、一般家庭で必要な電力量の一人当たりの数字と、概ね同程度です。
つまり、もし食物(有機物)を人間と同程度の効率で、エネルギーに変換できたとします。廃棄食物が3割程度と仮定すると、発電量の3割が賄えるということになります。食物である必要もなく、有機物で良ければ、全エネルギーを賄えるでしょう。
これからのテクノロジーのメインフィールドは、生物関係かも知れません。