新「徴兵制」のススメ

この20年は日本が足踏みして、他国の進歩に比べ相当で遅れた感があります。特にITやソフトウェア関連は、米国・中国から相当引き離されてしまいました。また、少子高齢化や教育問題等、客観的に見て良い、状況であるとは言い難いです。

軍艦

この状況を打破するために何をすれば良いか、と考えると、普通の政策・対策ではキャッチアップはかなり時間がかかると思います。一気にキャッチアップするため、私が妄想したのは、「徴兵制の復活」です。徴兵制といっても、日本軍として物理的な一兵として徴兵されるわけではありません。

 現在の世界では、これまでの物理兵器による戦争というのは、かなり可能性が低くなっています。いかに相手の国・地域を制圧するかというと、情報やIT技術を使った相手の混乱・士気低下という方が、より現実的です。実際に各国の軍は、その点に相当力を入れています。コンピュータやサーバをハックすることによって、インフラや軍の施設をダウンさせることが可能になっています。イランの核施設を制御不能にしたり、水道局の機械を操ったり、実際に起こっていることです。日本の軍(自衛隊のことです)や警察が、どの程度力を入れているかはよくわかりませんが、政府も重い腰を上げたところかと思います。

新・徴兵制で行うのは、物理的なトレーニングや武器の扱い方を習得するのでなく、国民をある期間仕事や学校から引き離し、集団でITスキルを磨きリテラシーを上げるためのものです。その中から実際に国防に関わる専門家を、「軍」の名のもとに集めます。情報戦では、他国民の生命(もちろん自国民も)を傷つけることなく、防衛・攻撃ができます。戦争の何が悪いのか、ということを突き詰めると、他人を殺めることにあると考えます。ですので、ある意味平和的な「軍」になるという見方ができるわけです。

実際に国防に適用するか否かはさておき、新・徴兵制により相当数の国民がIT・情報を、否が応でも身につけるようになります。

ここからはさらに妄想が膨らむのですが、徴兵されるのは20歳前後の若者でなく、定年を迎えた老齢の人々にするのです。「定年したら徴兵」を合言葉に、その年代を再教育するのです。多少、物理的なトレーニングメニューを多少加えても面白そうですが(笑)。

これから定年を迎える年代というのは、日本の高度成長期を支えた、かなりポテンシャルのある年代だと思うのです。学習カリキュラムが古いので、その年代の知識分野は、今では時代遅れになってしまいました。これから長い余生を考える上で、新たな技術・知識を習得するのは、個人としても国としても非常に意義深い、と私は思うのです。

なかなか面白い妄想ですので、おもしろそうなカリキュラムやシステムを、後日妄想してましょう。