一流シェフの味が家庭で楽しめる!?これからの飲食業のあり方

COVID-19の影響で、思うように外に出られない日が続いています。そのような状況で、飲食業界は最も悪影響を受けている業種の一つと挙げられます。私が今住んでいる香港では、マスクこそしていますが、外を出歩ける状況です(2020年7月現在)。最近、再度感染者数が増えている影響で、飲食店が夕方6時以降はテイクアウトのみとなっています。それでも、外食ができ、色々な店の味を楽しめる、というのは、世界的にみても恵まれた状況にあると思います。

翻って日本では、特に首都圏での飲食店への影響が大きいようです。昼間、あれだけの会社員・学生が流入してきていたものが、最近は在宅や自粛やらで相当厳しいはずです。

今後、このような状況が年単位で続くとなると、今のままでは成り立たなくなるのは、火を見るより明らかです。となると、当然テイクアウトが一般的になってきます。個人的には、暖かいものは暖かく、冷たいものは冷たいまま、すぐに口にしたい性格なので、正直チョット興醒めします。で、妄想してみました。

最近の料理家電の性能は、目を見張るものがあります。これをもっと機能的にします。例えば炊飯器のようなもので考えます。調味料は備え付けのタンク、もしくはボトルやパックをそのままセットし、最適のタイミング・量を投入可能。素材は、スーパーで買ってきたものを、多少切ったり皮を剥いたりする程度。で、こちらも自動投入、もしくは指示に従い放り込むだけ。缶詰などであれば、調味料と一緒でセットすればOK。これで後は勝手においしい料理ができる。

これだけでは、飲食業界のメリットにはなりません。そこで、飲食店はソフトウェアで商売するのです。つまり、材料・調味料のレシピや作り方をコード化し、それを上記の調理家電にダウンロードできるようにするのです。

今回、自炊の楽しさを再発見した人も少なくないと思いますが、面倒だったり同じものになりがちだったりするのではないかと思います。新しいレパートリーを増やすのが楽しい人は良いのですが、多くの人はだんだんとマンネリ化してくるのではないかと思います。そこで、街で評判のレストランのレシピを購入し、おまかせで料理できたら良いのではないかと。レシピをソフトとして販売するのであれば、飲食業の物理的制約、つまり場所・従業員・回転率・時間的な制約やかかるコストを、ほぼ無くすことができます。レシピをダウンロードして料理する側からすれば、日替わりでいろいろな店を試してみたくるはず。

もし、このまま外に出られない日々が続くとするならば、そのような方向で名店の味を楽しむようになったら、少しは気が紛れるのではないでしょうか。