テクノロジーが進んでいるのに千年前から変わらなないレガシーシステムの今後

これだけ科学技術が進んだ世の中で、千年単位であまり進化の見られないものとしてよく挙げられるのが、服や靴・傘です。もちろん色々な材料が使われ機能的にはなっていますが、その在り方というのはあまり変わっていません。

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服であれば体を布・繊維で覆う。靴は足裏、もしくは脚全体を革や繊維で多い、地面からの衝撃を和らげる。傘は放射状の骨格に、円形状の繊維・プラスティックを配置する。
材質や色・デザイン多少の形は違いますが、そのコンセプト自体は千年前とあまり変化がありません。
必要とされる機能から考え、どんな変化が可能か妄想して見ました。
- 服
服に求められる機能は、周りの気候から体を保護する、汗などの体液を吸収する、ファッション、などでしょう。前者の二つは対個人に関わるもので、ファッションは対外的に自分をどう表現するか、です。現代においては、ファッションが最も必要とされるものでしょう。AR・VRが発達すると、自分は服を着ていようが着ていまいが、他人に服が見えていれば裸で歩いても良いわけです。自分のデザインでもデザイナーのデザインでも、バーチャルな服に置き換わることが可能になります。気分で色を変えたりするのも簡単。誰でも自分の服をデザインできるようになると、バーチャルデザイナーになるチャンスが増えるでしょう。すでに各種アバターで自分の好きな服を着るという行為は行われていますが、ARによって、リアルな自分の服をデザインすることが行われます。まぁみんなが裸で街を歩くというのは、どんなものかと思いますが。
- 靴
靴に求められる機能は服と似ていますが、汚れを防ぐ、足の疲れ・ダメージを防ぐというような、より機能・物理的な機能が必要になります。重力のある地球にいる以上、歩く・立つという行為は体の一部分を地面に接触させる必要があるわけです(ドラえもんのように反重力で地面から浮いていれば別ですが) 。となると、足裏に衝撃を和らげるクッションを配置するという形は、なかなか変わらない気がします。接触面にホイールがついて体を移動させる、という靴をよく子供が履いていますが、基本的にはあまり変わりはないです。セグウェイや電動スケボーに裸足で乗る意味があるかどうか。あるいは地面が勝手に動いてくれるとか。あまり変化の余地がないような気がします。
- 傘
傘に求められる機能は、体・荷物が雨に濡れるのを防ぐ、肌が直射日光に晒されるのを防ぐ、ということでしょう。これは違う形になりそうです。すでに、体の上部へ空気を噴出させて雨を避ける、という製品を聞いたことがあります。ドローンのファンや小型の扇風機など、だいぶ安価で効率の良いファンが出てきているので、実用までもう一歩でしょう。そもそもなぜ雨に濡れるのを防ぐかというと、服が濡れ体が冷えるのを防ぐ、という目的と思われます。先に述べたように服を着なくなってしまえば、体の水滴を時々取り除くことができればよいわけです。ただ髪の毛は濡れてしまうので、帽子やネックバンドの形になるのではないでしょうか。